インプラント
インプラントとは?
インプラントとは顎の骨に埋め込む“人工歯根”のことです。正しくは「歯科インプラント」と呼びます。歯周病や事故、先天的欠損など、さまざまな理由で歯を失った場合の治療法の一つで、歯を失った場所にインプラント体(人工歯根)を移植して、歯の機能を回復する治療法です。使用するインプラント体はチタン製で骨に定着しやすく、生体親和性や強度に優れています。
インプラントの一番の魅力は、天然の歯と遜色のない自然な美しさと安定した噛み心地です。入れ歯やブリッジでは歯を支える歯根(根っこ)を回復できないため、不安定で違和感があります。インプラントは土台となる歯根から回復するので、入れ歯やブリッジにない安定感が得られます。
インプラントの歴史は古く、すでに40年以上の実績があります。手術が必要ですが、確立された治療で歯を失ったあとの第一選択としてインプラントを選ぶ方が増えています。
インプラントとは?
- 骨に対して直接埋め込む人工歯根
- 部分義歯、ブリッジなどと同じく欠損補綴の選択肢のひとつ
このページでは当院のインプラントの特徴についてご説明をします。
【当院の特徴1】専門医の資格を持ったドクターがいます
院長は、日本口腔インプラント学会および国際口腔インプラント学会、ドイツ口腔インプラント学会が認定した専門医です。国内のみならず国際的にも認められたインプラントのエキスパートです。当院のインプラントは全てインプラント専門医である院長が担当しています。
インプラントは外科的手術を伴います。ご検討される患者さまが、治療を担当する歯科医師の技術力や経験を気にされるのは当然のことでしょう。
ところが、歯科医師がどのくらいインプラントに力を注いでいるのか、どれくらいの経験と知識を持っているのか、わかりにくいのが現状です。
そこで、判断基準のひとつとしていただきたいのが、専門医という資格の有無です。専門医の資格は、歯科医師の技術力や経験・知識の高さを測る一つの指標で、各学会が認定するものでもあります。専門医に認定されるには、症例実績や経験年数、学会への発表実績などさまざまなハードルをクリアする必要があるのです。
安心して当院のインプラントをご検討ください。
【当院の特徴2】インプラントの実績
当院は、日本国内でインプラントが浸透するずっと前から、良質なインプラントを提供してきました。
当院には、インプラントを導入して以来25年間、大きなトラブルやミスもなくさまざまな症例を治療してきた実績があります。その実績に信頼を寄せてくださった患者さまはもちろん、他の歯科医療機関からも数多くの患者さまをご紹介いただきました。難症例のケースも多く含まれます。
他院で断られた方、高齢のためにインプラントを諦めた方々は、ぜひ当院にご相談ください。見た目の改善はもちろん、自分の歯と変わりなく食べることを楽しめる人生の再生を全力でお手伝いさせていただきます。
【当院の特徴3】CT完備で安心の治療
当院では、インプラント前のお口の中の診察をする際、CTと呼ばれる3次元撮影のレントゲンを導入しています。CTはインプラントの治療に欠かせない最新鋭の機器ですが、高額であるため完備している歯科医院は多くありません。
当院は、正確かつ安全なインプラント施術を行うためにCTは不可欠であると考え、最新鋭のCTを導入しています。
CTによる多彩な画像処理は、歯やあごの骨などを精密に立体的に確認できます。この技術によって、適切なインプラントの種類や埋め込む位置が正確に診断できるのです。
なお、歯科用CTの放射線量は、飛行機でニューヨークを往復した場合よりも少なく、さらに事前に防護エプロンを装着しますから、安全性は問題ありません。
【当院の特徴4】インプラントの知識豊富なスタッフがチームでサポート
当院では、口腔衛生を担当する歯科衛生士や、患者さまとのコミュニケーションを担当するトリートメントコーディーター、歯科医療をアシストする歯科助手などが、インプラントの専門知識と資格を持って、患者さまをしっかりサポートできる体制を整えています。
日本口腔インプラント学会専門歯科衛生士、国際口腔インプラント学会認定インプラントコーディネーターも在籍しており、各分野でインプラント治療に役立つ資格を取得したスタッフが活躍しています。
インプラントは、治療後のメインテナンスによっても寿命が左右されます。決して安くはない費用負担のあるインプラントです。一生涯、快適にご使用いただくためには治療後のケアが重要です。快適な生活を長く続けるため、どうぞ私たちインプラントのプロフェッショナル集団に、お任せいただきたいと思います。
【当院の特徴5】信頼できるインプラントメーカーを採用しています
当院では、インプラントのメーカー「ノーベルバイオケア社」のインプラント体を使っています。もっとも歴史あるメーカーです。
世界中の多くの歯科医師が「ノーベルバイオケア社」のインプラント体に信頼を置くのは、症例実績が豊富だからです。世界中から寄せられるデータをもとに日々研究開発が続けられています。常に最新技術が製品に反映されるため、安全性のみならず審美性についても柔軟な対応ができる素晴らしいインプラントシステムです。
さらに当院では、アメリカ、ジンマー社のスクリューベントインプラントも共に導入しております。2つの種類のインプラント体を用意しているのは、さまざまな症例に対応できる体制を整えるためです。また、各国での使用頻度が高くシェアが大きいことから、この2つのインプラントを採用しています。
インプラントのメリット・デメリット
<インプラントのメリット>
- 天然の歯と遜色のない自然な美しさがある
- しっかり物が噛めるようになる
- 固定式なので、ズレたり外れない
- 健康な歯を削ったり抜いて傷つけることがない
- しっかり発音できる
<インプラントのデメリット>
- 治療には外科的手術が必要
- 治療期間が長くなる
- 自費診療のため、治療費用が高額になる
- メインテナンスを怠ると、インプラント歯周炎になる
All-on-4(オールオンフォー)
All-on-4(オールオンフォー)とは?
総入れ歯の方や多くの歯を失った方に、4本のインプラント体をバランスよく骨に埋入する手術のことです。埋入後は、その日のうちに仮歯を固定しますので、軽いお食事や会話に困ることはございません。審美的にも自然で、もちろん入院の必要もありません。この方法は欧米で普及しており、患者さまの費用、腫れ、手術時間や精神的な面でも負担を減らすことができます。
All-on-4(オールオンフォー)はこんな方へお勧めです
- 歯が全くない、総入れ歯の方に
- 上顎、下顎どちらかの歯が1本も残っていない方
- 現在の総入れ歯が合わずにお困りの方
- 歯が数本しか残っていない方
- 顎の骨が少なく、インプラントを断られた方
- 身体の負担、インプラント治療費の負担をなるべく軽くしたい方
インプラント治療の流れ
- 診療計画
初診 > 治療計画
口腔内の模型、X線写真、CT写真、血液検査などを行い、治療計画を立てます。 - 1次手術
外科問診 > 術前クリーニング > 1次手術(インプラント埋入手術)> 術後消毒 > 抜糸
治療計画に基づき、インプラントを骨に埋め込む手術を行います。 - 待機期間
定期ケア
インプラントと、骨が結合する(オッセオインテグレーション)期間です。 - 2次手術
術前クリーニング(2次手術)> 2次手術 > 術後消毒(2次手術)
1次手術時に埋め込んだインプラントの上部に、歯を作る部分をつなげる手術です。 - 補綴処置
抜糸、印象(1回目)> 精密印象(2回目)、咬合採得 > 試適 > 装着 > 経過観察
口の中の歯に当たる部分(上部構造)を作る処置です。 - 定期的なケア
定期ケア
インプラントを長く口腔内で機能させるためには、適切な口腔内のケアが不可欠です。
自由診療の一般的なリスクと副作用
2018年に改正された厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、自由診療(自費診療)に関わるリスクや副作用を患者さまに提供することが求められています。インプラント、ホワイトニングや一部の詰め物・被せ物などです。各治療や施術には大きなメリットがあることを理解しつつ、全ての医療と同様に歯科治療にも潜在的なリスクや副作用があることをご理解いただくことが重要です。検討される方は、担当医師にご相談ください。
※全てのリスクや副作用が起きるわけではございません。
インプラント治療におけるリスクや副作用
- インプラント治療は、保険適用外となります。
- インプラント治療は、顎の成長が終わられた方が適用となります。また、妊娠中の方、妊娠の可能性のある方、授乳中の方は、その期間中はインプラント手術を行いません。
- 心臓疾患、骨粗鬆症、脳血管疾患などの方は、内科的な面からインプラント治療に適さないケースがあります。また、普段服薬しておられるお薬も治療に影響する場合があるので、治療前に歯科医師に申告してください。
- インプラント治療は、外科手術を行う必要があります。手術後、痛み、腫れ、出血、知覚の異常が生じる場合があります。
- 免疫力や抵抗力が低下しやすく、歯周病の発生リスクが高いとされる糖尿病の方、口腔内の衛生状態の悪い方、喫煙者の方は、事前に生活習慣の改善・治療が必要な場合があります。
- インプラント治療では、歯科局所麻酔を行いますが、ご希望があれば静脈内鎮静法を行うことも可能です。
- インプラント治療は、顎の骨に穴を開けて人工の歯根を埋め込みその上に人工の歯を被せるため、インプラント体が骨に結合するまでに数ヶ月要します。また、インプラント体を埋め込む骨の厚みを増やす手術を行う場合は、さらに期間を必要とします。
- インプラント手術の際に下歯槽の神経に触れた、もしくは近かったなどの影響により、下歯槽神経の損傷(知覚異常や鈍麻)を起こす場合があります。インプラントによる神経の圧迫・損傷・切断が起きた場合は、インプラントを撤去します。状況によっては、経過を見る場合や、内服薬で治療を行う場合もあります。
- 歯がない箇所のリカバリー治療では、欠損箇所のみの治療ではなく、全体の噛み合わせを考慮した治療が必要になります。
- インプラント治療後は、磨き残しのプラークが原因のインプラント周囲炎になる可能性があります。定期検診とメインテナンスを継続して口腔内の衛生状態を清潔に保つ必要があります。インプラントは人工物であるためむし歯にはなりませんが、インプラント周囲炎のリスクがあるので日頃から丁寧なメインテナンスが必要です。