その他治療
口腔機能検査
口腔機能検査
口腔機能って何?
口にはさまざまな役割があります。主な口腔機能としては、食べる際の噛み砕いて飲み込む(咀嚼・嚥下)、だ液を分泌する、言葉を発音する、表情をつくるなどがあります。
日頃は、口の機能なんてほとんど気にせずに生活していらっしゃると思います。しかし年齢を重ねるとともに、知らず知らずの間に口の機能が低下(オーラルフレイル)しているのです。いつまでも健康に過ごすために、口腔機能検査を受けませんか?
口腔機能の検査はどんなことをするの?
7つの項目を調べます。
- 口腔衛生状態:口の中の汚れの測定
- 口腔乾燥:口の中の乾燥状態の測定
- 咬合力:歯の残存数による評価、噛む力を測定
- 舌口唇運動機能:「パ」「タ」「カ」を発音して舌と口唇の運動機能を測定
- 舌圧:舌圧測定器で測定
- 咀嚼機能:咀嚼能力の測定
- 嚥下機能:嚥下機能質問シートに回答
口腔機能低下症と診断されたら
人間の運動機能は、年齢と共に低下します。しかし、小さな機能低下の変化に気付き、適切な機能回復トレーニングを続けることで衰えを防ぐことができ、健康な生活を楽しむめます。
お口のさまざまな診断
当院では、お口の中をより健康に保つために、専門家の視点からさまざまなメニューを取り揃えております。
唾液検査
唾液を検査し、お口の中にいる虫歯菌の量や、虫歯に対する抵抗力を測定します。唾液にはさまざまな働きがあり、虫歯菌から歯を守ろうとします。
- 食べ物によって酸化する口の中の酸を中和する
- 食べ物の残りカスを洗い流し、口の中を殺菌・抗菌する
- 唾液中に含まれるカルシウムやリンによって、溶け出した歯のエナメル質を補う
このように虫歯菌から歯を守ろうとする力がありますが、その能力には個人差があります。従って、検査をして今後どのように虫歯予防に取り組めばよいかをご提案します。
歯周病菌検査
当院では、口腔細菌検出装置「orcoa(オルコア)」を導入して歯周病菌検査を行っています。
歯間ブラシでプラークを取り装置にセットするだけで、歯周病菌の親玉であるポルフィロモナス・ジンジバリス(通称P.g.菌)がどれくらいいるかを測定できるPCR装置です。わずか45分で歯周病の状態が数値でわかります。
フッ素塗布
歯科医院でのみ使用できる高濃度のフッ素を塗布し、歯を強化します。フッ素には以下のような働きがあります。
- 歯の表面(エナメル質)を強くする
- 歯の再石灰化を促進する
- 虫歯菌の活動を弱らせる
フッ素は歯磨き剤にも配合されていますが、プロによる塗布でのケアがやはり効果的です。
お子さまはもちろん、大人の方の虫歯予防にもお勧めです。ただし、十分な効果を得るためには、年に3~4回塗布を行う必要があります。しかし、ほとんどの場合、定期健診の際に行われていますので、手間なく効果的な虫歯予防が可能です。
トゥースクリーニング
トゥースクリーニングは、ジェットポリッシャーとリナメルトリートメントを合わせて行うことで、歯の表面をツルツルの状態にします。
専用のパウダーで歯の表面の着色汚れを取り、歯を構成する成分であるハイドロキシアパタイト配合のペーストで滑らかに仕上げます。こうすることで歯が再結晶化され、歯の表面のミクロの傷や初期の虫歯も、トリートメントされてツルツルの状態になるのです。
トゥースクリーニングを継続してお受けいただくと、プラークや着色のつきにくい、健康で美しい歯を維持できます。また、きれいになるだけでなく、虫歯予防にも効果的なお勧めのクリーニングです。
リナメルトリートメント
歯の表面(エナメル質)は、ハイドロキシアパタイトという結晶でできています。その成分が配合されたペーストを歯に塗り込むことで、乳歯や生えたての永久歯を強化します。リナメルトリートメントには、次のような効果が期待できます。
プラークをつきにくくして虫歯を予防します~ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイトの効用~
- 歯の表面についたミクロの傷を修復し、歯面を滑らかにすることで、着色やプラークがつきにくい状態にします
- プラーク中に含まれる細菌(ミュータンス菌)を吸着し、プラークの形成を抑制します
- ミネラルが歯の内側まで浸透し、表層下石灰部を再石灰化します
※リナメルトリートメントのみの施術は、基本的に小学生以下が対象です。
痛みが少なく、炎症を抑えるレーザー治療
歯科医院で用いるレーザーはさまざまな種類がありますが、一般的に「炎症を抑える」「痛みを和らげる」「出血を抑える」「組織の回復を促す」などの効果があります。
また、虫歯菌や歯周病菌を除菌・殺菌する働きが認められています。当院では半導体レーザー、CO2(炭酸ガス)レーザーの2種類を使い分けております。
レーザー治療の効果
歯周病の予防、インプラント後のメンテナンスに
歯周ポケット内やインプラントの周りにレーザーを照射することで、歯周病菌を減らせます。また、歯周病による歯茎の炎症や出血も抑えられ、治癒を促進する効果が期待できます。プラーク・歯石の除去などと併せてレーザー治療を行うとより効果的です。もちろん、歯ブラシが届かない箇所の細菌も除菌できるため、歯周病予防でも有効な方法です。
口内炎の処置
口内炎にレーザーを当てることで、しみる症状や痛みを軽減でき治りが早くなります。口内炎だけでなく、誤って噛んでしまった傷(咬傷)や入れ歯が接触してできる潰瘍の症状も緩和できます。
知覚過敏の処置
レーザーには、薄くなった組織を再生する働きがあります。知覚過敏の部位に照射することで、歯の表面に薄い膜ができて神経が保護されるため、徐々にしみる症状や痛みを和らげられます。
自由診療の一般的なリスクと副作用
2018年に改正された厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、自由診療(自費診療)に関わるリスクや副作用を患者さまに提供することが求められています。インプラント、ホワイトニングや一部の詰め物・被せ物などです。各治療や施術には大きなメリットがあることを理解しつつ、全ての医療と同様に歯科治療にも潜在的なリスクや副作用があることをご理解いただくことが重要です。検討される方は、担当医師にご相談ください。
※全てのリスクや副作用が起きるわけではございません。